バレット食道

bd_glass13.gif近年増加している消化器疾患


逆流性食道炎や胃食道逆流症の合併症に、「バレット食道」と呼ばれる疾患があり、食道腺癌を発症するリスクが高いことで注目されています。
 本来、食道の粘膜は皮膚と同様に扁平上皮という細胞でおおわれています。しかし、食道下部の粘膜細胞が、胃酸の逆流による炎症の繰り返しで変性し、円柱上皮という胃と同様の細胞に置き換わった状態を「バレット食道」と呼んでいます。
 日本でも食生活の欧米化などに伴い、またピロリ菌感染の減少により、逆流性食道炎や胃食道逆流症が増加していることから、今後この「バレット食道」および食道腺癌も増えてくることが予測されています。
 症状は、「逆流性食道炎」や「胃食道逆流症」にみられる、胸やけやつかえ感などですが、全く無症状の場合も多く、内視鏡検査を実施しなければ、確定診断には至りません。
治療は、プロトンポンプ阻害剤という酸分泌抑制薬の内服で、胃酸の逆流による食道粘膜の炎症を防ぎ、経過をみることが多いのですが、「前癌病変」と考えられていることもあり、専門医のもとで定期的な内視鏡検査を受け、厳重に経過観察されることが必要です。

cm8.jpgバレット食道(◯で囲まれた発赤部分)の内視鏡

H21/1 タウンメディア掲載