インフルエンザのワクチンを受けましょう

投薬で胃がんのリスクが3分の1に!



 木枯らしの吹く季節になり、もうすぐインフルエンザの季節がやってきます。インフルエンザの流行や健康被害を防ぐ第一の方策は、インフルエンザワクチン(以下ワクチン)の接種です。予防接種を受けておくことで、発病や重症化のリスクを下げることが期待できます。乳児などワクチンの接種対象外の人やアレルギーなどのために接種が受けられない人以外は、すべて予防接種の対象となります。


 ワクチンの基となるウイルス株は、毎年その年の流行を予測・検討し、決定されています。2013年のワクチンは、2009年に広まった新型インフルエンザとA香港型、B型の3株が入ったワクチンです。しかしA香港型とB型は昨シーズンに使われたものから少し変更されていますので、昨年すでにワクチンを受けた人でも今年もワクチン接種をしましょう。
ワクチンの効果の発現と持続時間は、接種後2週間目頃から5ヵ月間程度効果が持続するとされており、インフルエンザの流行時期から考えると、12月頃までに接種をすることが望まれます。


 ワクチンは接種を受ける時の年齢によって回数が異なります。生後6カ月以上で13歳未満の方は2回接種します。接種間隔は2~4週間ですが、4週間程度の間隔をあけて接種した方が免疫の獲得は良いと言われています。13歳以上の方は1回または2回接種です。基礎疾患があり免疫能が低下していると考えられる場合は、2回接種しましょう。


 ワクチン接種後、注射局所が赤く腫れたり、発熱などがみられることもありますが、2~3日でこれらの症状は消えますので心配はありません。
極めてまれに、アナフィラキシ―ショック様症状(じんましん、ショック、浮腫、呼吸困難など)が現れることがあります。そのほとんどは接種後30分以内に生じますので、その間は医療機関にとどまるようにしましょう。
 ワクチンの接種料金は、65歳以上の方は予防接種法に基づいて補助され、1回接種のときのみ1,200円で接種できます。その他の方は、接種を行っている医療機関にお問い合わせください。

H26/11 朝日サリー投稿